メモを取らない、LINEで遅刻や欠勤連絡をするなど、新入社員の行動に対する呆れた声が昨今よく聞かれる。
社会に出たてなのだから、勝手がわからないのは仕方ない――そうは分かっていても、教育や指導がうまく伝わらず、イライラしてしまうという先輩・上司もいるだろう。ネット上には「新人には小学生に教えるつもりで」とのアドバイスもある。
新人相手に疲れ果て、毎日頭も体も重い
女性向け掲示板サイト「GIRL'S TALK」に、「新人が嫌いで仕様がないです」というトピックが立てられた(2015年9月10日)。
投稿者が教育する新人は、
「態度が悪い、自分の主張が激しく言うことを聞かない、メモしない、教えてもらうのは当たり前の態度・・・。誰かの文句や愚痴みたいなのを毎日私にだけ言う・・・(他の人には言わない)」
という特徴があり、「疲れ果ててしまいました・・・」と参ってしまっているようだ。
「新人に対して負のオーラを持つことは私の心が狭いのでしょうか・・・?本当にイライラして仕様がないです。でもイライラすると私が弱いのがいけないのではないかと考え、毎日憂鬱で頭も体も重いです・・・」
と、助けを求めている。
コメント欄には、
「学生気分が抜けない人も多く、その延長の言葉づかいが直せてないのかも。関西圏ではないのに自分の事を『うち』というみたいな感覚で。その都度注意した方がいいかも。本人は何が可で、何が否なのかすらも判断できないと思います」
「なめられてると感じているなら、なめられないようにすればいいのですよ。男の子の話を含むプライベートの話はしないこと。主さまの方が先輩でも敬語を使って、一線を引くこと。甘い顔を見せないこと」
など、具体的なアドバイスが寄せられている。
子供に言い聞かせていることが新人教育にも通ずる
そのほか、
「相手を小学生と思いましょう。そして先回りせずに、全てを彼女に判断させましょう。(業務に支障のない範囲で)まずメモの件。幾度となく言った上でもメモを取らないという事ですよね?私でしたら『何故メモを取らないのか?理由を聞かせて』と言います。恐らく意味不明な事ばかり言うと思うので、そこを木端微塵につつきますね。ぐうの音も出ないくらいに。理詰めです」
「新人教育はほんと忍耐ですよね。子育てと似たようなところがあるのかな?」
「相手を小学生と思えっていうのは、私も言われたことあります。本当にそのとおりだなって思っちゃいました」
と、「新人は小学生、子供のような存在」という意見が複数寄せられている。
ワーキングマザー向けサイト「ワーキングマザースタイル」には、「新入社員教育と子育ての共通点」というコラムが掲載されている(09年8月8日)。
子育てしている中で、子供にいつも言っている
「学校での連絡事項をきちんと連絡帳に書いてくる」
「宿題の期限をいつか意識し、いつまでに何をやればいいか考える」
「分からなければ、先生や友達、両親に素直に分からないと聞く」
といったことが新人教育にも通ずるとして、
「仕事のゴールや完成イメージを明確にする」
「ゴールの日付を決める」
「タスクのスケジュールを立てる」
「タスクの進捗管理をしっかりする」
「分からないことは、隠さずに素直に聞く」
「仕事用のノートとスケジュール表を用意する」
の6点を実施することが重要、と書かれている。(MM)