「途上国は起業に最適!」にちょっと待った 「壮絶な爆死」を避ける基礎知識

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「競合店の目標値が低すぎる」側面も

   つまり、途上国の難しさは「高いモノは買えない」だけでなく「競合店の目標値が低すぎる」というものもあるわけです。

   おそらく、この中に突っ込んでいくと壮絶に爆死して、初期投資が回収できないので、この3つのどれかを選ぶ必要があります

1:ターゲットをこの人たち以外の外国人にする
2:この人たちとは桁違いの金を稼いでいる現地の金持ちを相手に商売する
3:この人たちに膨大な量を売って薄利多売で稼ぐ

   この1、2、3のどれかを達成できるビジネスモデルがないと、商売は非常にむずかしい。損益分岐点を超えることはできても、大きな額を稼ぐことは難しいわけです。

   我々のサムライカレーは、研修プログラムを売るという形で「1」で売り上げを建てているので問題はないのですが、純粋にカレー屋として、この1-3のどれかを達成できたら最高です。

   ぜひ、我こそは!と思う研修生にアイデアを出してもらい、それを実行し、達成をしたいところなのですが、あの手この手を試してみながら、会心の施策は打てていません。

   海外で、現地のひとからお金をもらうのは、なかなか難しいのです。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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