今後の進展に注目
今回、この手のバータープログラムで語学学校へ留学している人に取材することができた。
「私のいる語学学校ではかなりの数のインターンシップ生がいます。空港の出迎えほか、語学学校の運営の手伝いを行うこととバーターで授業が無料になります」
では、彼は、労働許可を取っているのだろうか?
「(語学学校内の)手伝いであれば、(留学ビザで)問題ないと聞いています。コールセンターの件は、がっつり仕事をしているので、わかりません」
こうしたバーターの生徒がいる語学学校は、結構あるらしく、語学学校の経営者にとって欠かせない助っ人になっているとのこと。
今後、この事件がどのように進展するかは分からないが、注目してフォローして行きたく思う。
私は、かねてから、フィリピン留学と、その後の実務労働(海外インターン)を推奨してきた。留学生からみると、このような事件をうけて、海外インターンが一律に危ないと思われて委縮することがあると残念だ。
今回の事件が、インターンの無償労働そのものを問題視したのかどうかは、まだ分からない。また、インターンの無償労働が、違法か違法でないか、ビザの手続きをする必要があるかないかは、国によって法律が違うため、一律にこういうバーター留学を批判することは間違いだろう。(大石哲之)