「制服がきつそうですね、ダイエットを」 「企業の顔」受付に課せられた試練

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   突然ですが、読者の皆様は好きな制服ありますか?私は、男性ならパイロットの制服が大好きです。昔、キムタクがパイロット役のドラマがありまして、私、DVDを繰り返し見ましたもの(笑)。制服って不思議な魅力がありますよね。まず、着ているだけで容姿はともかくとして絶対的に格好よく見える。続いて、その道のプロっぽく見える。

   私が新人の頃は、事務職でも制服のある企業が多かったですが、最近はめっきり減りましたね。残念ながら私は、制服のある仕事経験はありませんが、嬉しいことに仕事でたくさんの制服を見ています。特に多いのが受付の制服です。企業ごとにバラエティー豊かで、見ているだけで楽しくなります。そこで今回は、受付の制服についてお話しします。

企業にとって大きい負担

制服にもいろいろありますが・・・
制服にもいろいろありますが・・・

   制服の貸与は企業にとって負担が大きいことは、皆様もご存知のとおり。業界問わず、サイズやブラウス、カラーなどの組み合わせパターンを何種類も用意しないといけませんし、女性向けにはマタニティー用の制服も揃える必要があります。なので、なかなか制服を刷新するのは大変。企業にとっては大出費ですが、働く側としては制服が変わることでモチベーションアップするのも事実(まぁ、既存品よりセンスが良いという大前提ですけど)。

   私が研修で担当する企業受付の場合、受付スタッフごとに採寸してジャストサイズの制服を作るケースと、3サイズぐらいある既存の制服に体型が合う受付スタッフを選任するケースが多いです。後者ですと、だいたい7号~11号が一般的です。さて、ここで問題になるのが、貸与された制服に体が納まらなくなった時です。残念ながら、よほど太っ腹な企業でない限り、新たな制服は作ってくれません。ワンサイズ上の予備がない場合もあります。となると、制服サイズ内に収まるようダイエットするしかないんですねぇ。

   現場確認に行くと時々、制服がきつそうなスタッフもいます。申し訳ないと思いつつも、ダイエットするように言います。私の場合、仕事柄このような発言は許されますが、上司や男性社員が言ったらセクハラになってしまいそう。受付は企業の顔ですから、貸与された制服に体が綺麗に収まり、笑顔が素敵に見える髪型、品の良い所作ができてこそ受付としてスタートできます。プライベートで出かけても、つい受付の様子をチェックしてしまうのは職業病ですが、今度生まれ変わったら「制服」を着る仕事についてみたいなぁといつも思っています。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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