「自信がなくなってしまった」理由とは
そんな友美さんに、「いちばん大変な現場って、何ですか?」と聞いてみたところ、少し悩んだ上で、次のように答えてくれました。
「やっぱりアイドルの衣装作りですね。大人数のアイドルって、それぞれ衣装が微妙に違うんですけど、それぞれ手作りするんです。間違えたら大変だから、緊張しますね。あとは靴! メーカーによって、靴の規格が微妙に違うので、アイドルの子たちに1人1人、試着してもらって、それを元に、一から作るんです」
なるほど。アイドルのまぶしいステージの裏には、1人1人の衣装を手作りするスタイリスト、そしてアシスタントたちの苦労があるのですね。友美さんは、「大変すぎて、スタイリストになる自信がなくなってしまった」と言いますが、仕事の話をするときは、表情がとてもイキイキしていました。その夢を応援したいような気もしますが、まずはスタイリストの「労働環境」が改善されないとなぁ・・・複雑な思いで、友美さんへの取材を終えました。(北条かや)