どんな職業に就いたかで、ある程度「将来、結婚できるかどうか」が予測できる・・・!? 先日、こんなコラムが公表され、ネットで話題沸騰中だ。コラムは、教育社会学者の舞田敏彦氏が、ニューズウィーク日本版に寄せたもの(「生涯未婚率は職業によってこんなに違う~男女差が最大の医師では、女性の未婚率が男性の10倍以上~」2015年9月1日配信)。
同コラムではまず、総務省『国勢調査』より、1950年に1.4%だった「生涯未婚率」(50歳時点で結婚したことがない人の割合)が、2010年では15.1%にまで上がっていることを指摘。ただ、職業ごとに「生涯未婚率」は大きく異なる。そこでコラムでは、12年の総務省『就業構造基本調査』のデータをもとに、「職業別の生涯未婚率」を、男女別に算出。結果は、衝撃的なものだった・・・。
「教員」の生涯未婚率は低い
コラムによれば、生涯未婚率の高さが際立っているのは、「音楽家・舞台芸術家」(男性:36%、女性:50%)。「芸術家・デザイナー、著述家・記者・編集者」など、自分の作品を創作、表現するタイプの仕事でも、生涯未婚率は高い。分析した舞田敏彦氏は、これらの職業が「仕事へのコミットメントの度合いが高く、生活も不規則(不安定)になりがちだからだろう」とコメントした。一方、「教員」の生涯未婚率は低いという。
女性の生涯未婚率が、男性より際立って高いのは「医師」。生涯未婚率が、「男性2.8%」に対し、女性は「35.9%」と、10倍以上だ。一方、「男性の生涯未婚率が女性よりも高い職業」は、「サービス職」や「労務職」だという。
同記事には、公開後1週間あまりで、1100件を超すツイート反応が寄せられている。「女性は高収入だと激務の人が多いのか、敬遠されやすいのかな? 女医さんはあまりモテないみたい」とか、「女性の音楽家って未婚の人がこんなに多いのね。結婚したい人は趣味でピアノを弾くくらいの方がいいかもしれない・・・」など、「結婚できないかもしれない女性の『職業』」に、思いを馳せる人も多い。