友人を大事にするのは良いが・・・
これが就活だとどうでしょうか。
どの大学でも、3年生の5月から7月ごろ、就活を意識させるためのガイダンスを開催します。
このガイダンスで就活の現状やシステムなどを説明していきます。キャリアセンター職員が話すこともあれば、就職情報会社やキャリアカウンセラーなどを学外から呼ぶことも。この私も、ときどき、お呼びいただくことがあります。
その際、観察していくと、どうも男子学生の方がのろのろしています。
時には、職員の振りをして、入場誘導などもするのですが、
「就活で意識高いなんて言われたくないからさあ、前の方、座るの、やめようぜ」
「そうしよう」
と言い合っているのは大体が男子学生。
ま、百歩譲って、最初から前に座りたがらないのは男女差、無関係だったとしましょう。
入口が狭くて、後ろの方から席が埋まっていくと、職員と職員の振りをした私は、
「はい、立ち止まらないでどんどん前に進んでね~。前の方から座っていって~」
と、声を掛けます。
ここまで指示をしても、無視をしやがるのが男子学生。
就職ガイダンスだけならまだしも、仲間内で、
「就活でガツガツしているの、バカらしいよね」
などと出ようものなら、それを頑なに守りたがるのも男子学生。
もう~。
友人を大事にするのはいいですが、それと就活は別。
「就活をあえてやらない自分が格好いい」?
そんな訳ない、出遅れていくだけです。
この、友人、仲間を大事にする、との誤解が男子学生に多く、それが「男女比10ポイント差」につながっているのではないでしょうか。
私はこの男子学生純情説が有力、と考えています。