2015年 8月22日に避難勧告が解除されたとはいえ、いまだ噴火警戒レベル4が続いている鹿児島市桜島。
さぞかし地元は厳重に警戒中だろうと思いきや、ツイッターなどネットで地元の人の声を拾ってみると、「桜島、それでもうちら鹿児島県民は噴火慣れしとるから平常運転だったり」といった、通常通りに生活しているとの声が目立つ。
車がデロンデロンに
さすがに活火山の近くで生活する都市は落ち着きが違う・・・と思いながら見ていると、噴火そのものより、「桜島噴火とかお願いだからやめてくれ 灰で車汚れると本気で大変なんだよ(T_T)」といった「噴火より降灰が困る」といった内容の呟きが実に多い。
まず、鹿児島市における灰の迷惑で一番多いのは、車が汚れるというもの。
「朝は濡れててそれほどでもなかったけど、仕事帰りに車を見たら凄い汚かった・・・。最近、桜島の灰が連日飛来してる気がする(´・ω・`)」
風向きはともかく、降灰自体は予測不能なもの。洗車してもまた降ってイタチごっこという声多数。しかし「桜島の灰雨が自分の町に降って、車がデロンデロンになるのはイヤだけど、周りの車がみんなデロンデロンのまま走ってるので、堂々とデロンデロンのまま走ることができる」という既に達観した声も。
そして車と同様に多い嘆きが衣服の汚れ。「日中外勤した時は、大きめの雨傘を差していても、わずか数分で白いシャツが斑模様に・・・灰は降るのみならず、舞うのだ。顔にも着くし、鼻にも服の中にも容赦なく入り込む」。
「桜島のこと嫌いにならないんだよなー」
コレだけでも大変そうなのに、灰と雨が混じることもあるらしい。「桜島が噴火。灰混じりの雨が降ってます(゚o゚;Yシャツに黒い斑点が付いて最悪(T_T)」これは洗濯が大変そう。更には「鹿児島のビジネスマンのスーツは、桜島の灰があるから、傷むのも早いのでは?といつも思う」という、「泣き面にハチ」を心配する呟きも。
また、汚れだけではなく灰でキズが入る、という話も。「火山灰は普通の灰と違うからワイパーかけたらダメなのです 傷だらけになるよ」「メガネのレンズが傷だらけになっている。こないだの桜島の灰が降った時に無意識にそのままレンズ拭いたのが良くなかったな・・・」
ここまで大変だと慰める言葉が無いようにも思えるが、意外にも鹿児島の人たちはそれでも桜島が大好きなようだ。
「桜島、相変わらずいつ噴火するかわからないし、噴火したら大量の灰とか噴石で被害もたくさん出るんだろうけど、それでも鹿児島人は桜島のこと嫌いにならないんだよなー。FBでまわってきたブログに書いてあった桜島先輩って呼び方にすごく納得した」
といったつぶやきも見つかる。桜島のことを「桜島先輩」と呼ぶのは、ちょっぴり怖いけど、親しみがある、といった愛情表現の一種なのだろう。(KE)