「派遣社員」といえば、正社員よりも柔軟な働き方ができる、とのイメージがある。一方、雇用は不安定で、福利厚生も、正社員とは差があるのが現状だ。今回は、「正社員の友人女性が、会社を辞めようとしているので、説得した」というお悩みだ。
質問サイト、OK Waveには、「派遣社員で女性40代半ばの需要」という投稿が寄せられていた(2015年8月13日)。投稿者の友人女性は現在、正社員で働いており、「45歳でバツイチ子持ち」。「外国に住んでいた事もあり日常(英)会話はペラペラ」で、「きさくで綺麗な女性」という。そんな友人だが、「仕事が面白くないので、もっとバリバリ働けるように派遣社員に登録する」と言っているらしい。
「45歳で英語が話せる」
投稿者は友人に対し、「『派遣社員は45歳を超えたら採用が厳しくなる。将来的に全く安定していないので、お子さんの為にもやめた方が良い』と説得しましたが、『何とかなるさ』と全く取り合おうとはしません」。
悩んだ投稿者は、ネット上に「説得材料」を求めた。「45歳で英語が話せると言う事で、派遣社員の需要はありますか?」、「年齢が高くなるにつれて、時給という面は厳しくなるのでしょうか?」などと、問いかけた。
回答は、「基本的には本人の自由だが、やめておいた方が無難」との意見が多数派だ。ある人は、「ご友人が具体的に何のスキルがあるのかにもよりますが、あくまで一般論です」と前置きした上で、「英語と言っても、仕事でスキルと言えるのはビジネス英語。多少の選択肢は広がるでしょうが、45歳なら実績を問われると思います」と指摘。
また、「派遣の時給は業務内容によって決まるので、年齢とは比例しません」としつつ、「年齢が増すと、時給換算より(正社員の)給料の方がはるかに高い。賞与、交通費、その他の面でも正社員の方が、条件的には優遇されているはず」と、「正社員でいることのメリット」を挙げた。
「帰国子女です」という回答者は、「語学は単なる道具でしかないため、仕事が出来る、出来ないには関係ありません」と断言。「(英語という)道具をどう使うかが求められているのです。観光案内センターですら、歴史などの深い知識をもって海外の方を案内することのできるスキルを求めているのです。そのあたりを話してあげましょう」。
様々なコメントの中、「ご家族や夫なら全力で止めますが、友人ですよね? そこまで彼女が言うのなら、放っておけば良いと思います」と、やや醒めたアドバイスをする人もいた。(KH)