先日、銀行で新規口座開設をするために気温36度以上という、とんでもなく暑い中、スーツを着て大汗をかきながら窓口へ行ってきました。Tシャツ&ジーンズ、サンダルで行きたいところですが、そこは銀行。ましてや口座開設をお願いする立場。信頼に値する人間だと思ってもらえるよう、鉄板の「スーツ」で第一印象良く。
銀行の後は、そのまま友人が出演するロックのライブハウスへ。自分よりも若い世代が多いので、遠慮して後方で見ていると突然、「○○さんの事務所の方ですか?出演時間の件なんですが・・・」と話しかけられ、一瞬?となりましたがすぐに納得。あ~、私のこの出で立ちが所属事務所の関係者に見えたのね。確かにライブ会場でスーツ姿、そして後方に立っていたら関係者にしか見えないよなぁ。
「TPOに合わせる」ことが大切
私には芸能関係の友人もいるのでクラッシック、オペラ、シャンソン、ロック、お芝居等をよく観に行きます。当然ながら、それぞれの場の雰囲気に合わせた服装で行きます。先の「スーツでロック」はアウェイ感満載でした。
その場の雰囲気に合わせた服装というのは仕事でも同様。例えば、重要な契約を交わす時や大事なプレゼンの日には、きちんとネクタイを締めジャケットを羽織ることで、クールビズの時期といえどもフォーマル度があがり、自分の誠意や熱意が相手に伝わるでしょう。また、日頃はストライプのシャツだけど、上司との面談の日には無地の白シャツをあえて選んで清廉さをアピール。
このように雰囲気に合わせた服装をする際に、もうひとつ忘れてならないのがアクセサリーや小物。かしこまった場面では、ピアスやネックレス、指輪はフォーマルな石やデザインのものを選びます。時計や鞄もしかり。カジュアルな場面では相応のものを。つまりは「TPOに合わせる」ということなのですが、残念ながらビジネススーツに派手なネックレスやダイバーズウォッチ、リュックサックで通勤している人をよく見かけます。確かにリュックサックは楽だと思いますが、服装とそれぞれの小物の「格」が合っていません。まるで、高級レストランで紙皿・紙コップで食事をしているようなものです。
観劇もホテルも何事にもそれぞれの「格」があります。「お洒落」において、あえて遊び心でその「格」を外すということはありますが、仕事は「身だしなみ」優先。価値観も年代も違う方々と付き合う上で、自分の遊び心が相手に必ずしも伝わるとは限りません。好感度を上げるということは、逆に言えばマイナス要素を作らないということでもあります。
(篠原あかね)