日本では連日の猛暑がつづいているようですが、カンボジアのこの季節は比較的暑さが和らいでおり、快適です。
気温は30度前後、日差しは非常に強いですが、風がさわやかで、東京ほどエアコンの排気などもないので、日中は、窓を開けておけばエアコンも必要がないくらいです。
先日、日本のあるラジオ番組から取材があり、世界各地の暑さについて聞かれたのですが、シンガポールやバンコクはもちろん、テヘランやニューデリーなどかなり暑そうな所に住んでいる人も「東京よりは過ごしやすい」といっていたそうです。
「なにそれ。よくわかんない」
ちなみに、カンボジアでは3-5月が1番暑く、この時の暑さは東京の1番暑い季節に匹敵します。特に日差しの強さが尋常ではなく、サングラスなしで外を歩くと倒れそうになります(たまにアスファルトが溶けてねばねばになっており、別の意味で倒れそうになります)。
こんな暑さのなかで、カンボジアの人たちは熱中症にはならないのでしょうか?
サムライカレーのカンボジア人スタッフに聞いてみたところ、「なにそれ。よくわかんない」とのことでした。
とくに、熱中症という言葉はなく、あまり気をつけることもないということ。
しつこく聞いていると、「日本人は、ホントすぐ病気になるねえ」と言われてしまいました。
「カンボジアはいつも暑いから、暑さにはなれているんだよね」
確かに、彼らは生まれてこの方ほとんどの時間を30度を超える気温の中で育っています。家にエアコンがある家も少なく、普段入っている店もエアコンがある店はめずらしいです。
暑いのがデフォルトである上に、暑くて疲れたらすぐに休むということが体に埋め込まれているので、昼過ぎのショッピングモールでは店員の8割ぐらいが熟睡していますし、勤務中であろうと水でもコーラでもガバガバ飲みます(さすがに、ビールは飲みませんが)。
年間で気温がほとんど変わらず
ちなみに、タイで数年前異常気象で寒くなったときに、気温が10度を下回ったときに凍死者が何人もでたそうです。気温というものは相対的なものであり、体感の「寒い」は「普段の気温よりも寒い」という意味であり、それが極端になると体調を壊すどころか、死んでしまうということもあるわけです。
そうすると、年間で気温がほとんど変わらず、さらにのんびりと生活できるカンボジアは、生活するのに非常にいい環境なのかもしれません。逆に、冬は極寒、夏は酷暑の東京の生活は過酷です。
まあ、医療レベルの低さなどもあり、平均寿命が71歳と、日本より10年ほど短いカンボジアに引っ越すことはおすすめしませんが。
大きな病気などをしない前提で、体力がある人は、カンボジアを含む東南アジアでの生活は快適でおすすめです!(森山たつを)