「いらっしゃいませ!」にビビる外国人 「おもてなし」を考え直す

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大切なのは「お客さんの反応を見る」こと

   でも、海外にでて外国人のお客さんにとっては「気分が悪くなった。もう行かない」と言わせるくらい不快なものになる可能性もあるのです。(彼が都心の家系ラーメン屋とか行ったらどうなるんでしょう・・・)

   ここで言いたいことは、「いらっしゃいませ」と言うなということではありません。むしろ「いらっしゃいませ」をやってみることはいいことです。

   「これが日本の文化か」と思って興味を持ってくれるお客さんもいるかもしれないからです。大切なことは、言ったあとのお客さんの反応を見ることです。

   楽しそうにしているお客さんが多いならそれを続ければいい。逆に不快そうな顔をする人が多ければやめた方がいい。あくまでもサービスを受けるお客さん目線になることが大切なのです。

   常識だから。そういう風に習ったから。日本ではそうしているから。で止まってしまうことが「自分勝手なおもてなし」につながってしまうのです。

   このお店はチェーン店で1号店は非常に流行っているのですが、彼が行った2号店はあまり人が入っていないようです。そして、1号店に入った時は「いらっしゃいませ」はありませんでした。

   「自分勝手なおもてなし」が原因なのかはわかりませんが、実に興味深い事例だと思っています。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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