結婚する女性にとって、「家庭に入るか、働き続けるか」は重要な決断の一つだろう。
仕事を続けることを望む女性も多いが、男性の多くも「結婚した後も彼女には仕事を続けてほしい」と考えているというアンケート結果が明らかになった。この結果に女性は喜んでいるか・・・と思いきや、意外にも怒りの声が聞こえてくる。
「経済的に安定する」「社会との繋がりが女性のためになる」
女性向けサイト「マイナビウーマン」に、「一緒に家計を支えてくれ! 約9割の男性が『結婚後も彼女に仕事を続けてほしい』」という記事が掲載されている(2015年7月25日公開)。
22~39歳の男性111人に「結婚したら彼女に仕事を続けてほしいですか?」と質問したところ、「はい」と答えた人は87.4%で、9割近くという多数派であることが明らかになった。
「はい」と答えた人の意見は、「今の景気を考えれば、旦那の稼ぎだけでは無理」(33歳)などの「経済的に安定するから」。
「社会との繋がりは持ち続けていたほうが、生活全般に締まりも出ると思うから」(35歳)などの「社会との繋がりは女性のためにもなる」といったもの。
一方12.6%の「いいえ」派の意見は、「小さいうちだけでも子育てに集中してほしい」(34歳)、「家事をしっかりやってほしいから」(38歳)と、やはり「家庭を守ってほしい」というものが並んでいる(調査は15年7月、ウェブアンケートで実施)。
「夫と妻の家事分担割合」を見てみると・・・
仕事を続けたい女性にとってはうれしい結果のように思えるが、ツイッターを見てみると、どうやら手放しで喜べることでもないらしい。
「一緒に家事をして! 約9割の女性が『結婚後も彼に家事をしてほしい』」
「仕事続けるのはいいが、夫もちゃんと家事と育児しろよ?働いて欲しいけど、家事育児も妻がやって、は通用しないからな」
と、この結果から男性が「仕事もしてほしいけど家事・育児もよろしく」と思っているのでは、と考えた女性がカチンときてしまっているようだ。
ちなみに、国立社会保障・人口問題研究所が公表(2014年8月8日)した「第5回全国家庭動向調査」によると、「夫と妻の家事分担割合」は妻が85.1%で、夫が14.9%。「常勤」の妻でも、家事の100%を担っている人が13.7%、90~99%が30.0%、80~89%が21.0%と、約3分の2が家事の80%以上を担っているという結果になっている。
この現状では、女性は結婚、出産後も「よし、変わらず働き続けよう」とはなりづらいかも・・・。(MM)