仕事はサバイバルゲームだ 両者の意外な共通点とは

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   動物病院のメンバーと行った合宿について、前回の続きのお話です。サバイバルゲームを行う目的について、次の3点を紹介しました。再録すると、

・チーム力が大事であるということ
・それぞれ自分の役割を全うしないと組織は上手くいかない
・常に状況が変わる中、自分で考えて臨機応変に対応することが大事である

   さて、そもそもサバイバルゲームとは何なのか?ここからお話ししたいと思います。

チームで戦うことが大事

実際にやってみて、気付くことがある
実際にやってみて、気付くことがある

   サバイバルゲームは2つのチームに分かれて競い合います。

   武器はモデルガンを使います。勝敗のルールはいくつか決め方があり、

(1)相手の陣地に攻めていき、敵を倒しながらブザーを早く押した方が勝ちとする
(2)敵を全員倒した方が勝ちとする

のどちらかで実施することが多いようです。中でも「1」が代表的です。

   弾が体の一部に当たったら「死亡」ということで、フィールドから出なければなりません。

   サバイバルゲームは攻める人、守る人を決めて、それぞれが自分の役割を果たしてチームとして機能しないと、1人だけ上手い人がいても勝つことはできません。

   これは仕事と同じだと思いませんか?

   サバイバルゲームをやると、自分の役割を全うすることと、チームで戦うことが大事ということを自然と体感することができるのです。

   そしてゲームを進めていくと味方が倒されてしまったり、目の前に急に敵が現れたりと予想外のことが起きますので、その場で自分で判断して行動しなければなりません。

   臨機応変に自分で決断して行動するということは、仕事でも共通していると思います。

普段見えない一面も

   サバイバルゲームをやると普段見えない一面が見えるので、人となりを知るには良い機会でもあります。普段は大人しいのに勇猛果敢に最前線で攻める人がいたりします。

   前線に行けば相手から弾を受け、倒される確率が高いです。

   本人の性格もありますが、「自分が倒されても道を開きますよ」と言って最前線に行く人もいます。

   サバイバルゲームでは、敵にばれないように隠れながら相手の陣地に攻め入るので、同じチームのメンバーでもなかなか遭遇することはありません。

   私はゲームに参加しながら、個々の動きなどを見ることができる範囲で行動するようにしています。

   チームもずっと同じではなく、2ゲームやったら変えるようにして、いろいろな人と組めるようにしています。同じメンバーでやるとチームワークは洗練されてくるかもしれませんが、サバイバルゲームでのチームワークを高めることよりも、メンバーを変えてコミュニケーションの機会を増やす方が重要だと思っているのでチームを変えています。

   このように、遊びであるサバイバルゲームでも仕事に共通する点が多いので、

   会社のレクリエーションとしてやってみると職場のコミュニケーションの活性化の一助を担うのではないでしょうか。

   チームワークについて座学の研修をやるよりも、このように体感をして見た方が伝わりやすいです。だから、終わってから振り返りをすると良いです。

サバイバルゲームやってみてどうだった?

というラフな感じで良いと思います。

   やったことがある人は多くないようですが、「興味はある」という人は意外と多いです。社内行事にしても参加率は高くなるのではないでしょうか。(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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