暑い。とにかく暑い。総務省消防庁によると、今(2015)年7月27日~8月2日の1週間に、「熱中症」で救急搬送された人は、全国で1万1672人(速報値)。搬送された人の数は、前年同期の2倍以上に達している。
ツイッターでも、「夏バテかな・・・食欲ないし気持ち悪い。仕事しんどい」、「クーラーのない職場やばい。ここ数時間、意識があんまりないまま仕事してて食欲ないから、アイスボックスだけ食べる・・・これ、夏バテではなく熱中症なんじゃ」など、酷い体調不良に悩まされている人も、少なくないようだ。
「食欲不振」に世代格差
ある調査によると、「夏バテ」経験者で、かつ「食欲不振」の症状が出たビジネスパーソンの割合は、約7割。しかも、若い人ほど「食欲不振」に陥る傾向が強いそうだ。
アンケートサイトを運営するゲイン(東京)が、自社の会員のうち、夏バテを経験した社会人男女800人を対象に、「夏バテによる食欲不振」について聞いたところ、35.8%が「あった」と回答した。「多少あった」(36.1%)と合わせて、71.9%が、夏バテによる食欲不振を経験している。
興味深いことに、男女とも、若い人ほど「食欲不振」になりやすい傾向があるようだ。全体が7割に対し、20~30代では約8割が、夏バテと食欲不振を同時に経験。40~50代では、男女ともに「食欲不振があった」人は6割台で、若年層との差は、15~20ポイント程度と大きい。若手と比べると、中高年世代は、夏バテでも食欲への影響は少な目・・・という結果なのだ(夏の不調と「秋バテ」に関する調査、2014年9月17日公表)。
ラーメン勧めてくる上司に「怒り」
ツイッターでは、後輩をもつとみられる女性アカウントが、「職場の子が『夏バテで食欲ない』って言ってたけど、私は安定の食欲を維持!」と、ツイートしていた。なんだか、元気そうだ。一方、若手らしき女性社員からは、「最近食欲ない。昨日、職場のランチ会、ほとんど食べれなくて消えたかったよ・・・」とか、「お腹空かない。完璧夏バテ。仕事から帰ってきてまだヨーグルトしか食べてない」などと、つぶやいているのが多く見つかる。
若手男性からは、「ガチで食欲ないどころか吐き気すらするのに、無理やりラーメン摂取させようとしてくる上司に腹立つ」と、この猛暑に加えて食事にまでアツい上司に、怒りを覚える、とのツイートもあった。上司に、「ナスとかキュウリとかは大好きなんですけど、それ以前に夏バテで食欲湧かなくなるんですよ。肉は基本的に好きだけど体が受け付けませんね」と言ったところ、「変わった奴だなぁ」と言われた、という投稿も。若手社員の「夏バテ&食欲減退」、ひょっとして、上司へのストレスも関係している・・・?(KH)