厚生労働省は女性の活躍を後押しする中小企業への支援を拡充する。日本経済新聞が2015年8月4日(電子版)、報じた。中小企業でも女性が継続して働ける環境を整えるよう、女性の採用、パートから正社員への転換などで目標を達成した企業への助成金を最大60万円と倍増する。育休支援の助成金の増額も検討する。16年度予算の概算要求に盛り込まれる見込み。
新たな支援策「ポジティブ・アクション加速化助成金(ポジティブ・アクション能力アップ助成金の拡充)」では、目標達成に向け数値を含んだ計画をつくり、取り組みを実行すれば30万円、数値目標を達成すればさらに30万円を支給する(1事業主1回限り)。
現行は数値目標を達成した場合のみ30万円を助成している。早ければ年内に受け付けを始める。
数値目標は女性の採用数、非正規から正社員への登用数、管理職になるための研修の時間などを想定。企業はトイレや更衣室など女性向け設備をつくったり、透明性の高い人事制度を整えたりする必要があるとしている。