8月に突入しました。今(2015)年から就活生の企業面接解禁日が8月1日スタートに変更されました。私も仕事柄、多くの学生の面接対策指導をするのですが、全員が揃いも揃ってリクルートスーツです。
正直言えば、別にリクルートスーツでなくても良いのですが、就活=リクルートスーツというのが定番となっている現在、敢えて他のスーツで参加しようという学生は少数派です。では、30代~40代にかけての転職組面接対策ではどうかというと、「やはりリクルートスーツにすべきでしょうか?」という質問が増えます。転職組の方もわかっているのです。今更、リクルートスーツはちょっと違うのでは・・・と。
身だしなみを整えると気持ちも整う
そこで、私の回答。「別にリクルートスーツでなくても構いません。貴方の人柄がしっかりと相手に伝わるような、自分に1番に似合うビジネススーツで行ってください」と。あえて「ビジネススーツ」という表現をする時は、対象は女性です。女性の場合、スーツもビジネス、子供の行事で着るようなパステルカラー、お出かけ用のゴージャスなど種類があるので、きちんと「ビジネス用」と言わないと面接会場で浮いてしまうこともあるのです。
さて、男女問わず、そして新卒・転職組問わず、面接時のスーツでまず大切なことは自分の体型に合っていること。市販スーツは買い求めやすく、種類も豊富で、最近は同じサイズセットではなく、体型に合わせて上下サイズ違いで販売しているお店も増えました。これは嬉しいサービスです。
もう一つおススメなのがオーダースーツ。オーダーと聞くと値段がはるように感じますが、実は市販スーツと変わらない値段で購入できるお店もあります。自分の体型をきちんと採寸して出来上がった自分だけのスーツは、とにかく着ていて疲れない。当然ながら寸分違わず体にフィットしているので見た目が綺麗。そして最大の効果は気持ちです!「自分のスーツはパーフェクト!」という気持ちが、自信に繋がり面接会場で気後れしないのです。もちろん自己PRや面接での受け答えなど不安要素はたくさんありますが、身だしなみは完璧というだけで不安要素が一つ消え、他のことに気持ちを集中させることができます。
以下は昨年、内定を8社取った学生が私に話してくれたこと。
「オーダースーツいいですね!就活中も着ていて疲れなかったし、そして面接会場で他の学生のスーツをチェックしちゃいました。あいつ体に合ってないなとか、着方がだらしないなとか(笑)それだけで俺いけんじゃね?みたいな自信ついちゃって。社会人になってもオーダースーツにします」
もちろん、身だしなみ以外に本人の努力もあっての結果ですが、身だしなみを整えると気持ちも整うと改めて実感した出来事です。(篠原あかね)