プノンペンのイオンモールを歩いていると、見慣れたキャラクターがいたので行ってみることにしました。
そのキャラクターはLINEのブラウンとコニーです。
このLINE Friendsのキャラクター、タイでは何年も前から人気があり、バンコクで「銀行のカードを作ったらブラウングッズプレゼント!」などということをしていたのですが、ついにブームはカンボジアにまでやってきたのかもしれません。
「LINEって電話もできるんだー。知らなかったー」
イオンモールのど真ん中のブースに行ってみると、外壁には巨大な液晶ディスプレイにスマホのLINEゲームが映し出されています。
そして、その囲いの中に行ってみると、ブラウンとコニーが!(中に人なんか入っていない!)
この2人は、渋谷にあるLINE本社においてあったブラウンとコニーと同じ大きさで、かなり本格的。飛行機に乗ってプノンペンまでやってきたのでしょうか?
彼らが来ると、周りには人が一気に集まり、カンボジア人の若い子たちが一緒にスマホで写真を撮っています。
ちなみに、そのすぐ横で、変な星みたいな着ぐるみが躍っていたのですが、誰ひとり近よりもしてなかったので、やはり2人の人気はホンモノです。
そして、会場でダウンロード出来る無料のスタンプを3人以上の友達に送るとLINEステッカーがもらえます。
さらに、係員の前でLINE無料通話で友達に電話をかけるとラッキードローが引けて、LINEグッズをもらえます。
最近のゲームを始めてすぐにあるチュートリアルのように、ひとつひとつ機能を使ってもらい、使い方を理解するとご褒美がもらえるようになっている。リアルな場でもLINEゲームのノウハウが活かされているのが非常に面白い。そして、目の前にいたカンボジア人の女の子は「LINEって電話もできるんだー。知らなかったー」と素直に驚いていました。これだけでも、イベントの効果があるってもんです。
カンボジア人スタッフは、PCは使わないが・・・
私は、サムライカレーのお店にLINEやFacebookを通じてメッセージを送り、指示を出しています。カレー屋から100メートルの距離にある自宅にいるときも、数百キロ離れた東京にいるときも全く同じように対応ができるこのサービスは本当に素晴らしいです。
カンボジア人のスタッフはPCも使わないし、メールアドレスも持っていません。でも、スマホを愛用しており、FacebookのアカウントやLINEのアカウントを持っており、息をするようにこれらのアプリを使っています。
途上国は何段も飛ばして技術の階段を駆け上がっていくと言われていますが、カンボジアの若い子たちを見ていると、それを心から感じます。そして、そんな階段を飛ばしての技術革新は、こういうグローバル企業の地味な普及活動が一役買っているわけです。
国際貢献ってのは、橋を作ったり、学校を作ったりということだけでなく、こういう企業の楽しい活動も含まれるわけで、ぜひブラウンとコニーには今後ともカンボジアのあちこちで活躍して欲しいものです。(森山たつを)