パートやアルバイトの時給が「1000円」台に突入している。求人情報のリクルートジョブズによると、首都圏のパート・アルバイトの募集時の平均時給は、2015年6月に1003円となり、前年同月より10円増え、前月比では1円増えた。7月16日、発表した。2か月連続で1000円を超え、時給の上がりやすい12月を除けば、2006年の調査開始から最高水準になった。
職種別では「事務系」が前年同月と比べて37円増えるなど、すべての職種で前年同月よりプラス。若い世代の人口が減るなかで企業業績が回復。採用難から時給の引き上げに踏み切る動きが広がったためとみられる。
3大都市圏(首都圏、東海、関西)の平均時給も967円(前年同月は957円、前月は966円)と「1000円台」が目前に迫っている。
派遣社員の募集時平均時給も上昇が続いている。6月の3大都市圏の時給は25か月連続で前年同月を上回り、過去最高を更新した。なかでもIT職やデザイナーなどで人手不足が深刻になっている。
正社員に加えて、非正規で働く人の賃金が上がれば、個人消費の押し上げにつながる可能性がある。