7月も下旬となり、会社の夏季休暇を心待ちにしている人も、多いだろう。一方で、ビジネスパーソンのうち8人に1人は「夏休み」がない、との調査結果もある。
ライフメディア(本社・東京)が運営するリサーチバンクが、2015年5月、全国20代から50代の会社員・公務員の男女1200人(各年代150人ずつ)に対し、「今年の夏休みの連休数」を尋ねたところ(単一回答)、「まだわからない」が27%で最も多かったものの、「5連休」が17%、次いで「4連休」が11%で3割を占めた。一方で、「夏休みはない」人も、13%いる。会社員・公務員のうち、約8人に1人は「夏休みナシ」なのだ(「2015年会社員・公務員の夏休みに関する調査」6月24日公表)。前年調査の「夏休みがない」人は、14.4%だった。
「お盆の存在なんて忘れてた(笑)」
ツイッターでは、「うちの職場に夏休みなんて言葉はない!」という声が、少なくない。「うちは夏休みないから、他の業者の休みに間違えて仕事の電話かけないように、休暇のお知らせをスキャンしてまとめておくお仕事なう」という人もいれば、「お盆休みもない職場です 夏休みってナンデスカ」など、他の会社にはあるはずの「夏休みがない」と嘆く人も、少なくないようだ。「職場からエスケープしたいけど、夏休みは11月以降じゃないと取れない。というか取れるか未定」という人もおり、11月の「夏休み」が、果たして「夏休み」といえるのか・・・と、思わずツッコミそうになるほどである。
「パートさんから『お盆に有休取りたいけど良い?』と聞かれたんだけど、職場に夏季休暇なんてないから、お盆の存在忘れてたww」と、自嘲気味につぶやく人も。さらには、「ゲホゲホッ! なーんか職場が煙たいと思ったらプロジェクトに火がついてるだけだった! (夏季休暇消滅)」という人も。仕事のトラブルで夏休みがつぶれた・・・という人も、案外いるのかもしれない。
「夏休みが怖い」派も
一方、夏休みをそれほど「渇望」しているわけではない、という人も、結構いるようだ。冒頭の調査では、「夏休みのある人」に夏休みの決まり方を尋ねているが、「勤務先が夏季休業として決まっている(56%)」が最も多く、続いて「期間内で希望の日程を申請して決める(23%)」だった。この「申請」を、忘れてしまったという人からは、「夏休みを申し込むように言われていたが、期限過ぎてしもうた・・・やりたいことはあるが、別にやらなくてもいい気もする。金かかるしな。そんなに休んでまでやりたいことって、実はない」と、『達観』したようなつぶやきもあった。
「洋画なんかでよく見るバカンスっての、羨ましいけどあれって大丈夫なんかな? 1か月以上も職場空けたら、完全に浦島太郎状態にならない?・・・そんなことを考えちゃうのは日本人だからなのかね?」という意見もある。
ツイッターを見ると、夏休みがあるという人でも、「休み前の仕事が恐ろしすぎて、夏休み来て欲しくない」とか、「夏季休暇を取らねばならぬのだが取りたくない。夏季休暇取った後の仕事の山積みさがひどい・・・」とのつぶやきが目立つ。もしかしたら結構な数のビジネスパーソンらが、「夏休みは欲しいけど、前後の仕事量が増えるのが怖い」と考えているのかもしれない。それでも、やはり夏季休暇があるだけマシだろうか。(KH)