「薄毛」「抜け毛」は多くの男性が抱える悩みだ。まだ若くても、将来の毛髪の健康のために様々な対策をしているという人もいるだろう。
そんな悩める人たちにある「悲報」が届いた。「パソコン・スマートフォンの使いすぎで薄毛・抜け毛の可能性がある」という。
眼精疲労との関係
週刊大衆のニュースサイト「日刊大衆」に、「要注意!! パソコンの使いすぎで毛が抜ける」という記事が掲載されている(2015年7月8日)。
薄毛には「眼精疲労」が関係しているという。長時間パソコンを使っているとまばたきが減り、眼球の動きも小さくなって、眼筋への血流が減り目が疲れる。肩の動きが長時間止まることで肩こりにもなる。動かない筋肉には血液が流れにくくなり、その先にある頭皮の血流も阻害され、その状態が長時間続くと脱毛が始まる、としている。
記事では「パソコンを使う際には1時間おきに軽いストレッチをしたり、ちょっとでも歩いて血流を回復することをお勧めする」とアドバイス。さらに休憩しながら仕事したほうが作業効率も上がるとして、「適度に休みながら集中して仕事を終わらせれば、ハゲることもなく、みんな幸せになるのである」と締めくくっている。
「1時間に1回程度」はこめかみをマッサージを
この記事に対するツイッターの反応は、「は?」「またテキトーなことをw」「不毛な記事ですわぁ」など、懐疑的なものが少なくない。
しかし、「眼精疲労」と「薄毛」の関係は専門家も指摘している。
髪の総合情報サイト「頭美人」に掲載中の記事では、パソコンなどを長時間使用することなどで起こるドライアイが原因となる眼精疲労で、血液、リンパ液の循環が悪くなり、頭皮が硬くなる。毛穴が詰まってさらに循環が悪くなり、頭皮に必要な栄養も十分に供給されず、新陳代謝が行われなくなるという悪循環におちいり、頭皮が不健康な状態になってしまうため、抜け毛や薄毛になってしまうことがあると指摘(ヘッドセラピスト・福本寛子さん監修)。
薄毛・AGA(男性型脱毛症)治療を行う「東京AGAアールズクリニック」のサイトでも、「パソコンやスマホ、目の酷使が薄毛を引き起こす可能性がある」と書かれている。
こちらでは、ビタミンB群やL-システインといった栄養素が目の疲労回復のために消費されるが、これらは健康な髪が育つためにも必要なものだという。
目の疲労回復のために大量にこうした栄養素が消費されることで髪が十分な栄養を得られなくなり、抜け毛が増えたり薄毛に発展する可能性があるとしている。
上記2つのサイトでは、パソコンやスマホを長時間使用する人が薄毛・抜け毛を予防するには、「一定の時間が来たら、視線を替え、窓の外を眺めたり、立ちあがって首や肩を回したりする」「1時間に1回程度はこめかみをマッサージ」するとよい、とアドバイスされている。(MM)