「内定辞退に損害賠償」事件のてん末
現在進行中の2016年卒ではなく、今年3月卒業の2015年卒では、とある流通企業で内定辞退学生に対して、損害賠償する事件が発生しました。
内定を出したのが2月、学生が辞退したのは3月。損害賠償を請求されてもおかしくない時期です。
ただし、企業にとって損害賠償が可能でも、多くの企業は請求を放棄します。企業イメージを考えれば明らかに損だからです。
ところが、この流通企業は、内定辞退学生に対して、腹に据えかねたのか、損害賠償を請求しました。それも、この学生の実家に直接送りつけたとのこと。
その金額は、と言えば、5万円。借り上げ社宅として用意したアパートのキャンセル費用です。
こう言ってはなんですが、それぐらいならその社で損金として処理しろよ、という話です。