「内定辞退に損害賠償」企業が踏んだ地雷 オワハラ狂想曲第2弾

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「内定辞退に損害賠償」事件のてん末

   現在進行中の2016年卒ではなく、今年3月卒業の2015年卒では、とある流通企業で内定辞退学生に対して、損害賠償する事件が発生しました。

   内定を出したのが2月、学生が辞退したのは3月。損害賠償を請求されてもおかしくない時期です。

   ただし、企業にとって損害賠償が可能でも、多くの企業は請求を放棄します。企業イメージを考えれば明らかに損だからです。

   ところが、この流通企業は、内定辞退学生に対して、腹に据えかねたのか、損害賠償を請求しました。それも、この学生の実家に直接送りつけたとのこと。

   その金額は、と言えば、5万円。借り上げ社宅として用意したアパートのキャンセル費用です。

   こう言ってはなんですが、それぐらいならその社で損金として処理しろよ、という話です。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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