「内定辞退に損害賠償」企業が踏んだ地雷 オワハラ狂想曲第2弾

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「熱さ」がウザったい

   リクルーター、若手採用担当が暴走すると、「個人面談を勝手に入れようとする」「入社承諾を訴えるメールが長く、それもしつこい文面に変わってくる」などの特徴を持つようになります。

   それに加えて世代間格差があります。今年からの就活後ろ倒しで、20代の社員といえども、内定承諾まで待つ期間が数か月という長さが理解できません。

   そこで自身の経験から、こんな話をしだします。

「私も就活の時、3社内定を貰ったけど、他の2社を断るまでの期間はせいぜい1か月。あなたもそれくらいで決めなきゃ」
「すぐ決断できない人は社会に出ても仕事ができない」
「いつ決断するのか?今でしょう!」

   どこかの予備校講師みたいな話ですし、話している本人は善意で話しています。

   ただし、それはあくまでも企業側の都合です。学生からすれば、そこまで熱いと、話でもメールでも、ウザったい、となってしまいます。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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