リクルーター、若手の暴走
では、ここから企業側のやらかし。
オワハラを色々と調べていくと、多いのがリクルーターや若手採用担当者の暴走でした。
採用担当者でそこそこ長い人であれば、オワハラが企業側にとって損となることはよく分かっています。
では、なぜリクルーターや若手の採用担当者が暴走するのか、それは話し方にあります。
採用担当の役員なり、部長クラスの上司が気に入った学生がいるとしましょう。
それを褒めたい、でも照れくさい役員・管理職は、言い方を若干変えます。
「▲大の×君、いい子だなあ。うちに来るように伝えておいて」
この役員・管理職クラスからすれば、「いい学生に内定が出せた、ありがとう」くらいのつもりです。
仮に内定辞退をしたとしても、無理に連れてきてすぐ辞められるよりは、内定辞退をしてもらった方がまだまし、という割り切り感は持っています。
この微妙な言い回しを、ベテラン社員や、営業部門から配属されたエースクラスの採用担当はきちんと読み解きます。
ところが、リクルーター、それも営業部門でも数年程度の若手社員や、採用担当の若手クラスだと、この微妙な言い回しを理解できません。
「伝えておいて」→「絶対に内定承諾させろ」と勝手に変換してしまいます。
勝手に業務命令ととらえてしまい、ついつい熱が入る、という次第。