世界的に有名なおむつブランドのパンパースが公開したYouTube動画が注目を集めている。動画は、表情豊かな赤ちゃんがおもらしした瞬間だけを集めたもの。おむつの中でうんちをした一瞬の表情を、高性能スローモーションカメラで捉えている。
1分15秒の動画には、9人の赤ちゃんが登場。眉間にしわを寄せてふんばっているような赤ちゃんや「なんだこれ!?」と言わんばかりに驚いた表情をする赤ちゃんなど、一人ひとり、大人顔負けの「顔芸」を披露している。
「なんて満足気な表情なんだ!」
普段の生活では数秒にしか満たない貴重な表情の変化をじっくり観察できるのは、スローモーションならでは。同じおもらしの瞬間でも、赤ちゃんによってそれぞれ全く違う反応を見せるのが動画の見どころだ。
動画で使われている楽曲は、映画「2001年宇宙の旅」(1968年)でも知られるリヒャルト・シュトラウスの交響詩『ツァラトゥストラはこう語った』。赤ちゃんがうんちをしているだけなのに、壮大な曲調が、まるで人類の偉大なる功績かのように感じられ、思わずクスッと笑ってしまう。特に、おもらし直後の気持ちよさそうな表情に合わせて曲が盛り上がるのが見事にマッチしている。
YouTubeの視聴者からは「なんて満足気な表情なんだ!」「音楽が赤ちゃんの表情と完璧にマッチしている!」といった反響を呼んでいる。
赤ちゃんがうんちをする表情をスローモーションで撮影するという、ユニークなプロモーションを仕掛けたのは、ニューヨークを拠点とするグローバル広告企業のSaatchi & Saatchi。2015年6月にフランスのカンヌで開催された、国際クリエイティビティ・フェスティバルのフィルム部門でグランプリを獲得しており、トヨタやドイツのカメラメーカー ライカやなどの宣伝も手がけている。
2015年7月3日に公開された動画は、2週間弱のうちに234万以上再生され、SNSでも話題に。「#PampersPooface」のハッシュタグで検索すると、いろいろな国の赤ちゃんのおもらし直後の写真が投稿されている。(文:井上美穂、編集協力:早川すみれ)