ワーキングマザーの朝は「忙しすぎる」から仕方ない?
F子さんの勤める保育園は、ここ数年で人口が増えたベッドタウンにあります。最近、移り住んできた核家族が目立つためか、祖父母が育児をサポートしてくれるご家庭が少ないのかもしれません。食事が少々、「雑」(F子さん)になってしまうのは、忙しさゆえに仕方のないこと・・・そう思いつつも、朝ご飯が「菓子パン半分」というお子さんを見ると、F子さんはいたたまれない気持ちになるとか。
「もう、本当に最近の若いお母さんは・・・」と、25歳のF子さんがボヤくのを見ると、複雑な気持ちがします。若くて独身の彼女は、まだ、ワーキングマザーがどんなに大変か、身を持って体験したことはないのでしょう。もちろん筆者も本当のところは分かりませんが、取材をすると、働く母親の「朝」がどんなにか大変かが分かります。自分の身支度に加え、寝ぼけている子供を起こして着替えをさせ、朝ご飯の用意、お弁当の用意、保育園の送迎・・・これを、毎朝「分刻み」でこなしているお母さん(お父さん)たち。その苦労を思えば「カレーパン半分」の日があっても、いいじゃないか、とも思います。
もしかしたら、「カレーパン半分」の背景には、「毎日忙しすぎる! 夫が家事育児を手伝ってくれない!」とか、「食事の用意が苦手・・・どうすればいいの?」など、迷える母親のメッセージが隠されているかもしれません。極端な例ですが、ご家庭全体の食生活が乱れ、お子さんのネグレクトに繋がっているケースも考えられます。
「朝ご飯が、カレーパンだけなんてありえない!」とボヤくF子さんも、「連絡帳は大事なコミュニケーションツール」だということは、理解しているようですが・・・ワーキングマザーやワーキングファザーの皆さん、家庭での「朝ご飯」はどうしていますか?(北条かや)