「ほどほど」推奨の識者も
調査結果に対し、ツイッターでは
「なんとなく大学入ってなんとなく就職した感じ。成り上がりたい、もっと社会・経済に貢献したいと何故思わないのか」
「ほどほど志向の人ほど3年ともたんわい」
「こういう人たちはどういう会社が拾っていくのだろう?」
と、「人並みでいい」新入社員に対する苦言がみられる。
「人並み」「ほどほど」を狙う若手に反感を抱く人は少なくないようだが、働く人に「ほどほど」を推奨する専門家もいる。精神科医の香山リカ氏だ。
ニュースサイト「NEWSポストセブン」に掲載されたインタビュー(2012年1月1日・3日)で、香山氏は「精神科医としてビジネスマンの診察をしていて、『もっと頑張らないといけない』『もっと成長しなくては』と成長幻想に取り憑かれて、鬱病を発症させる人がここ10年ぐらいの間に増えてきたと感じた」と語っている。
地方では17時半には帰宅しているビジネスパーソンも多いという話から、
「東京で働くビジネスマンより、家族と過ごす時間が1日で5時間も6時間も多いのではないでしょうか。(中略)それでそこそこの安定した生活が送れるなら、それも『成功』と考えて良しとすべきではないでしょうか」
「みんな変わりなく、普通の範囲内で収まる人生でいいじゃないですか」
と持論を述べている。(MM)