ツールの操作は、基礎体力に相当
投資銀行やコンサルなど、極端な例をあげたのだが、ちゃんと本質的な話をして締めくくる。
シビアな仕事をしているプロフェッショナルにとって、ツールの操作スピードは、そのひとの生産性に直結するということ。きわめて限られた時間のなかで仕事をしている人にとって、1番だいじなのは「考える時間」であり、「創造性を発揮する時間」。
それらを十分に取るためには、エクセルやパワポといったツールの操作といった付加価値の低いものは、極限まで高速に行える必要がある。ツールの操作スピードが2倍になれば、考えることに使える時間も捻出できる。
ツールの操作は軽視されがちだが、基礎体力に相当するものだとおもう。
ツールの操作はだれでも訓練すればすぐに向上するものであるから、操作の習熟に投資するのはとても賢い投資だ。もし1日に3時間をパワポ作成に使っているなら、単純に3倍の早さにすることができれば、2時間もの時間を他のことに割り当てられるからだ。
生産性を向上させ、考える時間を捻出するためには、逆説的だが、ツールの操作スピードを極限に上げることに取り組んでみてほしい。(大石哲之)