先月(2015年6月)末に、国家公務員へボーナスが支給されました。管理職を除いた職員の平均で61万9900円と昨夏より3万3200円アップで、3年連続の増額になったというニュースが話題となりました。会社によってはボーナスが出ないところもありますが、少しでももらえると嬉しいものですよね。ただ、もらえるけれど「現金ではない」と、会社からもし言われたら・・・。
今回は、「現物支給」を含めたボーナスの問題について、解説していきたいと思います。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)
「業績が悪かったため」現物支給になると知らされた
私の会社では、年2回のボーナスが支給されます。業績によって金額が多少前後することはあったのですが、みんなが納得できる額は支給されていたので、これまで特に問題になることはありませんでした。
しかし、上司から先日、今度のボーナスは現物支給になりそうだ、と知らされました。「現物」の説明はありませんでしたが、商品券か何かでは、ともっぱらの噂です。
上司の説明では、理由は
「業績が悪かったため」
だそうです。だとしても、金額が少なくなるのは仕方ないとして、現物支給では納得がいきません。あらためて就業規則を読み返してみると、ボーナスの支払いを約束する文言はある一方で、通貨払いではない(現物支給の)可能性も書かれていました。これまで気付きませんでした。
私の会社には労働組合はなく、「誰に相談すればいいんだ?」と同僚と頭を抱えています。現物支給の可能性が就業規則に書かれている以上、受け入れるしかないでしょうか?(実際の例を一部変更しています)