就活暴走「バカ親」批判を超えて この「一手間」が親子を救う

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ネガティブな衝突が噴出

   この変動の過程では、ネガティブな衝突が至るところで噴出しました。

・総合職と同じ仕事をしている一般職のベテラン社員が総合職の新入社員と対立
・総合職なのに「どうせすぐやめる女子のくせに」と仕事が回されない
・男性エリート並みに優秀と喧伝された割に何もできず職場で冷遇された
・優秀な新卒総合職でも職場や管理職が育成できず(育成しようとせず)、管理職昇進に必要なスキルを身に付けていない
・総合職ながら一般職業務も担当させられ負担が大きすぎた
・男性社員や取引先のサークル(飲み会、ゴルフなど)に入れず、情報が入ってこない
・仕事が中心となり、プライベート(恋愛、趣味など)に時間が取れない

   他にもありますが、この辺で。

   こうした不幸な衝突を目の当たりにしてきた女性が現在、母親世代となっています。我が子、特に娘に対して総合職・営業職に対してどのような思いを持つか、容易に想像がつきます。

   もちろん、就活は学生本人が最終判断するものです。しかし、暴走した親と相対するとき、単なる感情論の応酬にならないことを祈ります。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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