就活暴走「バカ親」批判を超えて この「一手間」が親子を救う

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特徴は過保護・過干渉・無理解・押し付け

   さて、親については、「経済的なサポート、他人と比較しない、過干渉にならない」(マイナビ/項目は他7点)、「無知、無関心、押し付け、過保護・過干渉」(日経就職ナビ「やってはいけないこと」)、「過保護、過干渉、無関心」(あさがくナビ「親の就活3大NG」)など、似たような項目が並びます。

   このうち、無関心は、就活に全くタッチしないことであり、他の項目とは方向性が違いますのでここでは割愛。

   主だったところでは、過保護・過干渉・無理解・押し付けの4点でしょうか。

   概要をまとめると以下の通りです。

「過保護」・・・就活生の代わりに説明会出席、ES作成の代行、内定辞退の連絡など
「過干渉」・・・就活生への過剰な干渉・介入。プレッシャーのかけすぎ
「無理解」・・・我が子(学生)の就活観・企業選択の全否定
「押し付け」・・・自分の若い時の夢や就活観・企業選択への強要

   このうち、過保護は目立つこともあって、よく話題になります。ただ、企業によっては、「いやー、ウワサは聞きますけど、うちには出ませんね」というところも。大学の就職課・キャリアセンターでは過保護な親の話、よく出てきます。

   過干渉は、顔をあわせるたびに、「就活どうだ?頑張っているか?人並みに働いてくれればそれでいいんだ」と話す、これなんかは過干渉です。いくら親は何気なく言っているつもりでも、学生からすれば毎回言われていれば、感性があくびするどころか悲鳴をあげてしまいます。

   この過干渉に似ているのが無理解、押し付けです。

   学生の就職観・企業選びをネガティブにとらえるか、あるいは親自身のそれを絶対価値と信じ込むか、方向性の違いで分かれます。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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