いよいよ2016年1月からの施行が迫る社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)。半年後の導入をにらみ、企業では総務・経理部内での実務の準備が本格化している。
未体験の大規模な制度改革だけに、その準備はなかなか大変なようだ。ツイッターなどを見ると、担当者らが頭を抱えている様子もうかがえる。
セキュリティ対策への不安
最も目立つのは、セキュリティ対策への不安。
「年金機構の今回の個人情報漏洩みたいなことが、それぞれの会社の経理などから頻発する事態になりそうな、きっとそうなりそうな予感が・・・」「(うちの)経理は給料計算も間違うし、支払いも過不足が毎月発生してるし、(マイナンバーは)絶対教えたくないよね!って話で盛り上がりました」
といった、情報を預ける一般社員側の声だけでなく、
「神経を使いそうなマイナンバー・・・人事総務的に」
と情報を預かる側の立場から心配する意見も並んでいる。
「仕事増えすぎて吐きそう」の声も
また、導入準備のため、どれだけ増えるか予測できない仕事量への不安の声も目立つ。「マイナンバー制度始まります。総務・人事の重荷(-"-)制度導入特需で2兆円だってさ。ショムニのあたしは仕事増えすぎて吐きそうなんだけど」「マイナンバー法って何よ。消費税増税とコレと全国の経理総務OLに恨みでもあるんかね。仕事増やすなら手当付けるとか控除するとかなんかしろや」と、かなり心配したり頭にきたりしている様子だ。
具体的な問題としては、「社員からのナンバー収集」を挙げるつぶやきも多かった。
「マイナンバーの事業者向けガイドライン読んだけど、ナンバーを集める所から随分大変そう・・・総務関連の方・・・乙です」「マイナンバーのやつ、総務死ぬアレですね。家族のも把握しないと、なのか・・・」
情報漏えい防止に配慮しながら、従業員本人だけではなく、その扶養家族分までを要把握という事態から、予想されるその作業の大変さにおののくつぶやきが続出していた。
更に「マイナンバー恐ろしや・・・今年の年調死ぬかもしれん・・・」「つか年末調整の時は各企業は対応大丈夫なのかな~?」と、マイナンバー導入直前の時期と、総務・経理担当にとっては大仕事である年末調整の時期が重なることへの心配も散見された。(KE)