日本人は勤勉で真面目、働き者だとよく言われる。聞こえはいいが、そのせいで「社畜」が量産されているという指摘もある。
このほど、「休日と仕事」にまつわる世界調査の結果が公表され、休みの日でも仕事に引きずられがちな日本人の傾向があらためて浮き彫りになった。
ワースト1位トルコとほぼ並ぶ日本
世界最大級の総合人材サービス会社「ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィー」(オランダ)は、世界34の国と地域の労働者を対象に実施した意識調査の結果を発表した(2015年6月15日)。
それによると、「休日には、簡単に、仕事のことを忘れる(仕事を手放す)ことができる」と回答した日本人は、55%と半数強にとどまった。ワースト1位のトルコ(55%)とほぼ並ぶ結果だった。
3位のポルトガルは59%と少し数字がひらき、勤勉な印象が強いドイツでも76%と7割を超えた。米国は79%。最も数字が高かったのは中国(85%)で、ある意味、「(対象国中)世界一、休日に仕事のことを考えない国」と言えそうだ。
この結果について、ツイッターでは
「夢の中でも仕事の事考えてるぞ」
「入社2年目くらいの頃に先輩社員から『休みの時だって、仕事のことは考えておけよ!』と説教されて、当時は『なるほど』と殊勝に聞いてたが、今にして思うと狂ってんな」
「日本、滅べよ、マジで・・・・・労働が人生の8割を占めてるのに住んでて良い国と言えるのかよ・・・・・」
といったコメントが投稿されている。
休日に仕事を忘れる良い方法は?
「休みでも仕事のことを考えるなんて真面目」と見る向きもあるかもしれないが、常に仕事について考えていてはストレスがたまり、作業の効率も悪くなってしまうおそれがある。
ビジネスにまつわる情報サイト「キャリアパーク!」には、「休日に仕事や業務を忘れて休養を取る事の重要性」という記事が掲載されている。
「仕事のオンオフの区別をハッキリつけたほうが、逆に業務が効率的になります」とした上で、休日に仕事のことを忘れるために
「『これをしたら休日。これを飲んだら休養』のような自分の中で休日スイッチを作りましょう」「仕事以外に没頭できるものを探してみましょう。例えば釣りやラジコンなど休日にその趣味が没頭できれば、仕事を忘れて休日を楽しめます」
という方法を提案。それでも考えてしまうという人には、
「考えてしまう自分を責めずに『休日なのに仕事について考えている俺って素敵だ』と開き直りましょう」
などとアドバイスしている。(MM)