いるいる、頭の整理ができていない新人 「雲・雨・傘」で考えよう

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   新人がロジカルシンキングで徹底的に学ぶとしたら、「雲雨傘のロジックの使い分け」でしょう。有名な原則ですが、ほとんどの人がそれでもできていません。

   私も社会人1年めのコンサル時代に、毎回毎回指摘されたものです。それだけ大事ですし、ここをミスってるとすぐにわかります。

   これがちゃんと出来てない、新人のあるある失敗例を書きます。

意見と事実を混同している

傘がいるかな?
傘がいるかな?

   (1)自分の意見がないA君

「調査を頼んだら、ネットの記事のコピペをたくさん貼り付けてきた」
「おいおい、で、この記事を全部よんで、私にどうしろっていうんだ」
「それは先輩が考えてください」

   (2)やたら正義感が強いが根拠のないBさん

「とにかく、こうしたほうが絶対うまく行くと思います」
「で、なんで?根拠は?」
「私は、うまくいくと思ってます。それが根拠です」

   (3)意見と事実を混同しているC男

「お客さんは低価格なものを求めていると思います」
「なるほど、で、それ事実なの?それとも君が感じてるだけの話?」
「いえ、私もそう思ってますし、実際も正しいと思います」

   どれも、いちどは聞いたことがある「困った」話でしょう。

   どうしてこうなってしまうかというと、

   ・事実やデータ

   ・解釈や分析

   ・アクション・提言

   この3つが区別できてないからです。

   これを区別しましょう、というのがロジカルシンキングの基本です。それの分かりやすいたとえとして、「雲雨傘ロジック」があります。

   ・雨雲のようなものが観察されるので(観察・データ)

   ・午後は雨が降ると予測します(解釈・分析)

   ・ですから、傘をもっていきましょう(アクション・提言)

   この3つのレイヤーを分けましょうというものです。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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