新人がロジカルシンキングで徹底的に学ぶとしたら、「雲雨傘のロジックの使い分け」でしょう。有名な原則ですが、ほとんどの人がそれでもできていません。
私も社会人1年めのコンサル時代に、毎回毎回指摘されたものです。それだけ大事ですし、ここをミスってるとすぐにわかります。
これがちゃんと出来てない、新人のあるある失敗例を書きます。
意見と事実を混同している
(1)自分の意見がないA君
「調査を頼んだら、ネットの記事のコピペをたくさん貼り付けてきた」
「おいおい、で、この記事を全部よんで、私にどうしろっていうんだ」
「それは先輩が考えてください」
(2)やたら正義感が強いが根拠のないBさん
「とにかく、こうしたほうが絶対うまく行くと思います」
「で、なんで?根拠は?」
「私は、うまくいくと思ってます。それが根拠です」
(3)意見と事実を混同しているC男
「お客さんは低価格なものを求めていると思います」
「なるほど、で、それ事実なの?それとも君が感じてるだけの話?」
「いえ、私もそう思ってますし、実際も正しいと思います」
どれも、いちどは聞いたことがある「困った」話でしょう。
どうしてこうなってしまうかというと、
・事実やデータ
・解釈や分析
・アクション・提言
この3つが区別できてないからです。
これを区別しましょう、というのがロジカルシンキングの基本です。それの分かりやすいたとえとして、「雲雨傘ロジック」があります。
・雨雲のようなものが観察されるので(観察・データ)
・午後は雨が降ると予測します(解釈・分析)
・ですから、傘をもっていきましょう(アクション・提言)
この3つのレイヤーを分けましょうというものです。