大学生の就職活動のスケジュールを後ろ倒しにした「弊害」が企業側にも表れているようだ。大学3年生や大学院生を対象に通常8月に開くインターンシップを延期したり中止したりする企業が相次いでいる。2015年6月28日、日本経済新聞が報じた。16年春入社の学生の選考時期が8月にずれ込んだことで、大学4年生らの選考と大学3年生のインターンシップのスケジュールが重なり、企業の採用担当の手が回らなくなっているためとみられる。
インターンシップは、学生が一定期間に企業などで研修生として働き、就業を体験することで、学生がより自分にあった職業や企業を選ぶのに役立つとされ、これまでは学生が参加しやすい夏休み(8月)に開く企業が多かった。
富士ゼロックスやNEC、NTTデータ、ファーストリテイリング傘下の「ユニクロ」などが開催スケジュールを秋以降に変更したり、変更を検討していたりする。また、一部では参加人数も減らすという。