誰も注意しない「残酷な就活のテーゼ」 その「マナー」では落とされる

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カバンの大きさ、TPOに合っているか

   カバンと言えば、合同説明会では、大きなカバンでうろつく学生も目立ちます。さすがにキャリーバッグを持ったままの学生は見かけませんが、大きめのスポーツバッグやビジネスリュックはちらほら。地方から来た学生に話を聞くと、キャンプに行く途中・・・ではありませんでした。

「コインロッカーに預ける余裕がなかった」
「コインロッカーのお金がもったいなかったので。さすがにキャリーバックは預けましたよ」

とのこと。

   学生からすれば、節約できるところは節約したいのでしょう。しかし、

「コインロッカー代、せいぜい数百円か1000円も行かないですよね?そこをケチるところが理解できません。大きなカバンで合同説明会をうろつかれると、その学生1人のために小さなブースが1人入らなくなってしまいます。注意するほどでもないですが、他人を思いやれないのか、とがっかりします」(機械)

と、厳しい視線が向けられています。

   だったら、合同説明会以外、たとえば、企業説明会や面接などではどうでしょうか。

「合同説明会と同じで減点材料です。大きな荷物を持ったままでうろつくことが他者からどう見られているのか、に考えが及ばない人、と捉えてしまいます。それに、うちで預かるにしても、保管をどうするのか、などそれだけで手間になります。1000円もしないコインロッカーに預けないだけで評価が変わる。それが理解できない学生はうちでは落とします」(機械)
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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