学生時代には散々親のすねをかじったが、社会に出たら仕送りしたり、実家暮らしなら家に金を入れたりしているという人は少なくないだろう。「初任給で親にプレゼントを贈った」という話もよく聞く。
一方で、結構な数の社会人が、働き始めてからも親から小遣いをもらう経験をしているようだ。
「1回10万円以上」の回答も
ビジネス系コラムサイト「web R25」は、首都圏・愛知・大阪に住む25~34歳の男性300人を対象に、親からの小遣いについてのアンケート調査を実施。結果をサイト上で公開している(2015年6月12日)。
「社会人になって(就職した後)、親からお小遣いをもらった経験」について、「今も継続的にもらっている」と回答したのは3%。「今もたまにもらっている」が11%、「以前もらったことはあるが、今はもらっていない」が30%で、計44%の男性が、働き始めてから親に小遣いをもらう経験をしていることがわかった。
「今ももらっている」と回答した人に小遣いをもらっている頻度をたずねたところ、「月に1回程度」が最多の28%。「4~6か月に1回程度」の23%、「2~3か月に1回程度」「7~12か月に1回程度」の19%が続き、「毎週もらう」という人も1人いた。
1回にもらう金額は、「1万円以上~2万円未満」が44%で最多。以下「1万円未満」(28%)、「2万円以上~3万円未満」(19%)と続いていて、1人は「10万円以上」と回答している。
もらった小遣いの使い道は、「食費」(48.8%)「交際費」(44.2%)「レジャー費」(37.2%)などが多かったという。
働いているのに親から小遣いをもらっている人の言い分は、
「時々もらうものに対しては、親が子どもに威厳を保ちたいような感情があるので、喜んでもらっている感じです」(34歳男性)
「社会人たるもの、必要な資金は自分で調達するべきだが、親の好意に甘えるのも時には必要。親もそれで喜んでくれるのであればなおさら」(28歳男性)
「家族によって違うとは思うが、援助したりされたりすることで繋がりを持っていたいと思う」(26歳男性)
など。「小遣いをもらうことが親孝行になる」という意識がある人が多いようだ。