夏のボーナスシーズンだ。今(2015)年は景気回復により、一部企業ではボーナス増額の動きもみられる。そんな中、ネットでは、東洋経済オンラインが公表した「格差激烈! これが『賞与の多い』トップ200社」ランキング(6月4日)が話題だ。
1位は大塚製薬(大塚ホールディングス傘下の医薬品会社)で、ボーナスの年間支給額は、なんと「372万円」。上位ランキングを眺めた人たちからは、「信じられん・・・」「いやはや、うらやましいかぎり」など、ため息まじりのコメントが飛び交っている。
年間支給額1位は「372万円」
ランキングは、東洋経済新報社の『就職四季報』編集部と協力して作成。「賞与の支払い金額が多かった」企業を調べ、その上位200社を上から順に並べた。データは、『就職四季報?2016年版』(総合版)に載っている1247社のうち、「ボーナス年間支給額」に回答のあった546社をもとに集計。賞与金額は「2013年」の実績だが、東洋経済オンラインいわく、「この2年では極端な景気の変動はない」ため、14~15年の傾向は、全体的に大きく変わっていないはず」という。
1位の大塚製薬は「372万円」。仮に夏・冬の2回支給の場合、1回あたり「186万円」という計算になる。2位は、鉄鋼大手の「JFEホールディングス」傘下の「JFEエンジニアリング」(363万円)。3位は鉄鋼メーカーの「新日鐵住金」(341万円)、4位は、空調設備の設計・施工、関連機器の製造などを手がける「大気社」で、338.1万円だった。5位は、福井と東京に本社をもつ「三谷商事」(318.7万円)。300万円以上の企業は6社で、200万円以上の企業は84社だった。
ちなみに、200位は、「信越化学工業」「ユアサ商事」「ヤオコー」がそれぞれ「166万円」で、同率で3社ランクイン(199位)している。全体として、上位には「鉄鋼・建設系」と「商社」が目立つ。非上場会社も多くランクイン入りしており、「意外だなぁ」と感じた人も(特に、就活生の中には)多いかもしれない。もっとも、調査への「回答がなかった」のか、賞与も高そうなイメージがある有名企業でランキング入りしていない会社もある。
「どんな仕事してるんだろう」
ランキングが公表されると、ネットでは様々な声が飛び交った。ランキング上位の企業に対しては、「やっぱすげーな」という人、「激務とは聞くけれども対価はさすが」など、羨やむ声が目立つ。
一方、「こんなにボーナス貰えたらなあ。どんな仕事してるんだろう」、「ウチの50倍くらいある・・・」と、ため息を付く人もいた。300万円超のボーナスが支給される企業群を眺め、「ボーナスだけで僕の年収より多いんだな。これでも一応正社員なのに(T^T)」と、涙目の人もいる。
なかには、「うちの会社の名前がある!! 珍しい!!」とのつぶやきも。非上場で、知名度はそれほど高くない企業も多くランクインしていることから、密かに「うしし」と、悦に入る人も、結構いるのかもしれない。(KH)