達成感に酔いしれない慶応生
かなりきついことが並んでいますが、実は同書からの抜粋部分、これは就活についてではありません。入社後の職場での成長と学生生活の関連を論じた部分(第3章)です。
しかし、就活そのものに当てはめてもまったく違和感がありません。
なお、同書は、表題からは就活とは全く無関係の新書です。しかし、書いている内容は採用・研修担当者はもちろんのこと、キャリア関連の大学教職員だけでなく、大学生も読んでほしい良書です。
さて、よさこいソーランでも箱根駅伝でも早稲田祭でも、大きなイベントであれば、学生といえども準備が大変です。
準備が大変であれば、達成感も大きいですし、陶酔感もあるでしょう。
しかし、それをもって、就活でアピールしようとしても、痛いと言われるだけです。
ところで、同じ大規模イベントである学祭でも、三田祭は採用担当者から警戒されていません。
「三田祭ですか?そりゃ、盛り上がりますけど、就活で無理に話して本当に役立つかどうかは考えますね。その場にいなかった人に感動を押し付けても迷惑ですし。僕らは結構醒めているんですよ」(慶応生)
それくらいがちょうどいいようです。(石渡嶺司)