就活的に「僕の夢」は何がいいですか? 痛い学生の思考法と行動様式

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よさこい、箱根駅伝、早稲田祭に共通する痛さ

   最初、よさこい、箱根駅伝、早稲田祭の3つを並べられて、共通項があるのか、分かりませんでした。

   教えてくれたのは、商社の採用担当者。

「いずれも、大きく注目されるイベントです。これらに参加した学生は達成感を通り越して陶酔感が強すぎます。そうした学生は、話す内容が薄いか、思い込んでいるか、のどちらか。または、その両方です。うちからすれば欲しい学生ではないので落ちやすいです」

   確かに大きなイベントです。早稲田祭は、他にも総合大で規模の大きな学祭だと当てはまるでしょう。

   たとえば、こんな学生。

「私はよさこいソーランの××に参加。ずっと練習を続けることで、▽大会において、大賞を受賞することに寄与しました」

   みんなで踊るのがよさこいですから、そりゃあ、賞を取るのに「寄与」しているに決まっています。しかし、採用する側からすれば、▽大会の大きさも分かりませんし、みんなで踊ってそのために練習しただけでしょ、と考えてしまいます。

「私はよさこいソーランのサークルで渉外を担当、グループの露出を第1に考えて行動し、結果、地元テレビ局からインタビューを受けることになりました」

   テレビ局が番組編成上、使っただけのインタビューを手柄と言われても。

   他、いくらでも挙げられますがこの辺で。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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