企業の賞与、ようやくリーマンショック前の水準へ――日本経済団体連合会が発表した「2015年夏賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況 第1回集計」(2015年5月29日、東証一部上場・500人以上の大手企業63社分)によると、夏の賞与の平均の妥結額は、昨14年夏比2.43%増加の91万3106円だった。
3年連続の伸びに加え、7年ぶりに90万円台に乗せて2008年のリーマンショック以前の水準に戻した。ツイッターでも、夏のボーナスをめぐる景気の良さそうなつぶやきが登場している。もっとも、そんな声ばかりではないようで・・・
「これは賞与ですか。いいえ、お小遣いです」
「夏ボーナスは、そこそこごきげんな額出るらしい。にやり」
「賞与確認した・・・業績悪かったしせいぜい2、3万程度でしょって思ってたら、そうでもなくてご満悦なのでのんびり帰る」
「3年連続で増加」のニュースを裏付けるように、ツイッターでは賞与支給決定や、実際の振込を確認してのご満悦の呟きが次々と寄せられている。
なかには、
「 4年ぶりについに賞与だあああああああ」
「初めて決算賞与じゃない、普通のボーナス、いわゆる夏のボーナスってやつを頂いた!!」
と狂喜乱舞(?)するかのような喜びようの人も。久々、まして初めての夏のボーナスとなれば、テンションが上がるのも不思議ではない。
一方、まだまだ景気回復の恩寵にあやかれない悲しい呟きも。
「これは賞与ですか。いいえ、お小遣い(編注:程度の少額)です」
「今日、支給額と控除額がイコールの賞与明細が届いた。気持ちが塞ぐだけだから寄越さないでほしかった」
さらには、少額でも出るだけ良いではないですか、とばかりに、
「よく考えたらうちの会社、昇給も賞与もなかった。そうなると当然査定やらなんやらもないわけで、それで社員のモチベーションがあがるわけがなかった」
との指摘もあった。
もっとも、「ボーナス上がった」組が全員喜んでいるわけではない。
「夏季賞与。見たことのない金額が支給され、見たことのない金額が税金で抜かれ、見慣れた金額が残った...」「賞与の明細をふと眺めると、(引かれる)項目と金額の多さに悲しさしかない」
などと、支給額と手取り額のあまりの落差を嘆く声も目立った。(KE)