会社や組織で「プロ」になる 「アマチュア」との違いはココだ

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   ある会社で経営者の方から「ウチの会社は専門性が強いのでプロフェッショナルとしての意識が高くなければならない。だから社員にはプロ意識を持って仕事に臨んで欲しい」と言われました。

   プロとアマチュアの違いの1つに報酬を得ているかどうかということがあります。お金を頂く以上はプロとして責任を持って仕事をしなければならないという当たり前のことです。

   この視点で拡大解釈をするならば会社で働く人は全てプロということになります。

   会社から報酬(給料)をもらっているのですから。

経理のプロ、営業のプロ、総務のプロ・・・

プロとアマの違いとは
プロとアマの違いとは
経理のプロ、営業のプロ、総務のプロ、受付のプロ、企画のプロ、開発のプロ、製造のプロ、秘書のプロ

というように会社でそれぞれの役割があるので、一部の優秀な人がプロということではなく、全員がプロになれるわけです。

いや、私は別にプロなんてなりたくないし、普通に働ければいいんですよ

という人もいるかと思います。働き方は人それぞれなので押し付けるわけではありませんが、こういう人はこの先仕事がなくなるし給料も低くなると思っています。

   今まで国内でやっていた業務は、海外に安く外注できるようになってきているので定型的な業務は無くなってくるのではないでしょうか。

   自分で考えて仕事をするのではなく、上司から指示された仕事をこなしているだけ、それほど高度な仕事ではなく、定型的な仕事しかしていないというのであれば代替がきくということになります。つまりアルバイトや派遣社員でも良いということになります。

   リーマンショックでは失業者が増え、その中でもすぐに仕事が見つかった人となかなか仕事が見つからなかった人に分かれたと思います。こういう時に自分の市場価値が如実に見えます。

   年金の受給年齢は65歳ですが、おそらく70歳まで繰り下がることも予想されます。

   となると、年金が受給されるまでの70歳までは、なんとか食いつなぐために働かなければならなくなるということです。誰も救ってくれるわけではなく、ますます自分だけが頼りとなります。だから、自分で食っていける力をつけていかなければならないのです。

プロと聞くとどのような人を思い浮かべるか?

   冒頭の経営者の方の会社の若手社員の研修で「プロと聞くとどのような人を思い浮かべるか?」と質問をしたら一番多く挙がったのはメジャーリーガーのイチロー選手でした。

   私はイチロー選手が挙がるのは想定していました。私自身もプロを思い浮かべるとイチロー選手を思い浮かべます。

なぜイチローなのか?

と質問をするとこういう答えが返ってきました。

・結果を出しているから
・野球に対する姿勢が真剣だから
・自分で考えて取り組んでいるから
・安住せずに常に上を目指しているから
・他の選手からも尊敬されているから

   上記を整理すると

・どうすればもっと上手くなるかを考えて練習に取り組む
・試合で結果を出す
・他の選手から尊敬される

という流れになっていると思います。

   プロとしての第一歩は仕事に対する姿勢と行動ということになります。

   私は、今までの経験からプロフェッショナルとアマチュアの違いをまとめています。

   たとえば、ですが、

・「逃げない」(プロ)―「楽な方へいく」(アマ)
・「適応力がある」―「変化を嫌う」
・「成果にこだわる」―「やることで精いっぱい」
・「シンプル」―「複雑にする」

などです。プロの項目は、自他ともにプロと認識されている人の共通点です。

   私自身も認識しながら行動するようにしています。頭が良い、学歴が高い、能力が高いということは、それほど問題ではありません。基本的なことを着実にやっているかどうかに尽きると思います。(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
姉妹サイト