2016年卒の就活戦線が本格化している。「面接など解禁」の8月を前に、内定(内々定を含む)を得た大学・大学院生がすでに16.4%にのぼる、との結果も公表されている(15年5月1日時点、アイデム 人と仕事研究所)。
街ゆく就活生らはみんな頑張っているように見えるが、就活に携わるビジネスパーソンらの中には、少なからぬ男子学生の態度に顔をしかめている人もいるらしい。「意識が低い」どころか「意識持ててない」というのだ。
「『意識持てない系』のほうが大問題では?」
ニュースサイト「NEWSポストセブン」に、「『女高男低』目立つ就活生 『意識持てない系』の問題顕在化」という記事が掲載された(15年6月5日)。
ある合同説明会に人事担当として来場していたAさんの話として、「とにかく優秀なのは女子です。男子は驚くほどに情けない」という嘆きを紹介。
Aさんによると、多くの男子学生が「姿勢が悪すぎ」。スマートフォンやゲーム機の影響なのか、猫背の男子が多すぎるという。「立ち姿から仕事ができない感が漂っている」と厳しくコメントしている。
また、女子学生は積極的に質問などをするのに対し男子の方がモジモジしている人が多いそう。
「素直に見てしまうと、採用候補者が女子ばかりになってしまうので、『女性は悪いところを見て、男性は良いところを見る』という視点を持たないとバランスのよい男女の選考ができないほどです(苦笑)」
と、男子にとってはかなり悔しい評価を下されている。
さらに同じ合同説明会に来ていた中小企業の採用担当者Bさんからも、「開始時間になっても企業ブースに入らなかった男子3人組が、遅れて来る友達を待っていた」「いつまでも紙の資料とにらめっこして一向に中に入らない男子も少なくない」とのエピソードが。
「最近では『意識高い系』などという言葉が流行していますが、『意識持てない系』のほうが大問題ではないでしょうか。このままでは就活が女子優位の場になるのは明らかですね」
と、就活男子の現状が危惧されている。
「俺は違う!」と頼もしい(?)男子学生の声も
就活において「男子より女子の方が優秀な傾向にある」というのは、これまでにも言われてきたことではあったが、それにしても今回の記事は極端な例では・・・と思ってしまう人もいるのでは。
しかし、ツイッターを見てみると、記事で紹介されているような「意識持てない系」に遭遇したという報告が、実際に見られる。
「飲食店の待ちノートに誰の名前を書くか、ずっともめてた就活男子3人組。カフェに入っても、何頼むかずっと悩んで決められないままスマフォいじりはじめりと、ほんと、かつての『女子』をみるようだった」
「5歳年下と肩を並べて就活して思ったのは、精神年齢が明らかに女子>男子であるということ」
「結構僕の会社でも『今年の新人は元気がない』って問題になってて、結構評価悪いらしい」
残念な例ばかり目立ってしまいがちだが、もちろん「意識」も「元気」もある就活男子もちゃんと存在する。記事を受けてか、男子学生から威勢のいい声も上がっている。
「おい!こら!おっさんどもよ、あんまり嘗めるなよ!と言いたいところだが、大学にもこういう奴多いわ・・・だが俺は違う。おっさんどもよ、首洗って待っとけよ!」
なにはともあれ、男子も女子も頑張れ、就活生。(MM)