研修や指導の担当になったり、同じチームで働いたりと、仕事で密接に関わる機会があると、部下や後輩に対して気安く思うこともあるだろう。ついつい、友人と話す時のように「お前さぁ」などと呼んでしまうことも、という人もいるのでは。
フランクに接しているつもりかもしれないが、その呼び方、部下からは嫌がられているかも?
あんた、おまえ・・・言われるたびモヤッ
女性向け掲示板サイト「GIRL'S TALK」に、「職場の先輩から『あんた』『おまえ』と呼ばれるのはありですか?」という質問が寄せられている(2015年5月30日)。
投稿者の職場ではこの4月に担当替えがあり、30代後半の男性の先輩社員とコンビを組むことになった。最初は苗字の呼び捨てだったが、親しくなるにつれ「あんた、今日の午後は空いてるの?」「それは、おまえの思うようにやっていいよ~」という具合に、「あんた」「おまえ」呼ばわりされるように。
「先輩は優しく仕事もできて尊敬していますし、コンビとしての関係も悪くありません」「日常の会話で『あんた』『おまえ』がでてくるので、普段から人に対してそういう呼びかけ方をする人なんだとも思います」
としつつ、
「『あんた』『おまえ』と言われるたびにモヤッとして、やんわり名字で読んで欲しいと言おうか迷っています」
と悩んでいるようだ。
「まあいいかな」「むしろやりやすい」気にならない人も
コメント欄には、
「むかつく」
「腹立たしく感じますが、よくあります」
「私は年上の男性からの『お前』は許せるんだけど、『あんた』は苦手ですねぇ。年上の女性がかなり年下の男性に『あー、もう・・・あんたはしょうがないんだからぁ』みたいな感じで言うのは許せちゃうんですけれども」
と「嫌だ」派の書き込みと、
「そういう関係なら全く気になりません。むしろ、仕事はやりやすいです。お客様に対してとかなら問題でしょうが・・・」
「親しくなるにつれての変化なら、私はまあいいかな・・・と思います。悪意もなさそうですし。親しくもない人や初対面の人にお前とかあんたとか言われたら悪意があるのではないかと思いますが」
と「OK」派の書き込みが並んでいる。
「気にならない」という部下や後輩なら問題ないだろうが、嫌がっているのにもかかわらず、もしくはそれに気付かずに「お前」呼びを続けるのは危険だ。
労働問題を取り扱う冬木健太郎法律事務所(横浜市)のサイトでは、パワハラについて解説するページで「部下のことを『お前』呼ばわりする」と「パワハラになる可能性」がある、としている。(MM)