個人の都合が社会全体の利益にも
ご紹介した明治・戦前の2例は、いずれも、元は学生個人が自己の都合を主張しています。
しかし、一橋生の初任給増額の主張はその後、一橋出身者だけでなく他大生の初任給増額にもつながりました。
戦前の日大生にしろ、難関大生を押しやって内定を得たことは、それだけ中堅大出身者に扉を開いたことになります。
制度の問題は制度の問題として批判しつつ、自己の利益、すなわち内定を得るためにはどうすればいいか、それを学生には考えて欲しいです。
特に学歴フィルターで損をしていると感じる学生ならなおさら。
嘆いている前にまず自分のための行動を。
自己の利益は、結果的には、あなたの後輩とひいては社会全体の利益にもつながります。
嘆く前に闘いを。私はそんな学生を応援します。(石渡嶺司)