明治時代の学歴フィルターをふき飛ばした男 歴史から学ぶ「闘う」方法

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個人の都合が社会全体の利益にも

   ご紹介した明治・戦前の2例は、いずれも、元は学生個人が自己の都合を主張しています。

   しかし、一橋生の初任給増額の主張はその後、一橋出身者だけでなく他大生の初任給増額にもつながりました。

   戦前の日大生にしろ、難関大生を押しやって内定を得たことは、それだけ中堅大出身者に扉を開いたことになります。

   制度の問題は制度の問題として批判しつつ、自己の利益、すなわち内定を得るためにはどうすればいいか、それを学生には考えて欲しいです。

   特に学歴フィルターで損をしていると感じる学生ならなおさら。

   嘆いている前にまず自分のための行動を。

   自己の利益は、結果的には、あなたの後輩とひいては社会全体の利益にもつながります。

   嘆く前に闘いを。私はそんな学生を応援します。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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