一般的な会社員の服装、といえば、スーツやシャツにネクタイ、革靴というイメージだが、それぞれのアイテムには、数年ごとに「流行」がある。
最近では、スーツのラペル(上襟)が細いタイプが流行らしい。加えて、ここ数年、「先端が尖った革靴」を履いたサラリーマンも、よく見かける。この流行、外国人から見ると、やや不思議に映ることもあるようで・・・。
「まじめ」な日本人の会社員が、「先端が尖った革靴」を履くのはなぜ?
Q&Aサイト、「教えて! goo」には、「日本語を勉強中の中国人」という投稿者から、「職場での日本人男性の革靴」という質問があった(2015年5月30日)。投稿者いわく、「日本人の男性はスーツ姿の時、先端が尖っていて、しかもやや跳ねている、全体が長い皮靴を履くのが好きでしょうか。おもしろい形をしているなと思いながら、スーツの正装の雰囲気や、普段のまじめな仕事態度と違って、少しふまじめな印象を受けました^^;」。
言われてみれば、最近、先端が細い革靴を履くサラリーマンを、よく見かける。色は茶系で、先端は地面からやや浮いているように見える。投稿者は、「私だけそう感じたのかもしれません」と謙虚だが、「偶然に、職場の何人かの日本人男性の足に目をやると、全員そのような靴を履いていました」という。真面目な日本人男性というイメージと、「先端が尖った、しかもやや跳ねている、全体が長い革靴」の印象が、「ミスマッチ」だったのかもしれない。
「不真面目な印象があるのは、その通り」
回答欄では、「自分も違和感を覚える」との声が相次いだ。「流行りものに、のっかる消費者と店があるからですね。不真面目な印象があるのはその通りで、いずれ消えていく運命でしょう」という意見も寄せられている。
「昔はそんな靴を履いている若い人などいませんでした。今の流行です」と、回顧する人もいれば、「少し前からの流行。もうしばらくすれば、見向きもされなくなる」と断言する人もいた。その回答者によると、「遊び心を重視したデザインなので、(略)大きな違和感があります。正装が必須の場には、絶対に履いて行けません(略)」と、手厳しい。
皆がああいった靴を履くのは、「仕方がない面もある」という意見も。なぜなら「流行の、先が細く尖っているもの以外の商品が少ないから」という。ちなみにその回答者は、「私も先が尖っているものは嫌いなので、昔風の、先が丸い革靴を探して購入」しているそうだ。ツイッターでは、「えー、先の尖った靴大好きだけど」というつぶやきもあった。(KH)