「日本のコンセプトで現地向けにアレンジして現地で作り売る」
また、AKBグループはさらに先手を打っており、このコラムでも2年以上前に紹介したJKT(ジャカルタ)48やSNH(上海)48など現地で、現地の人を使ったアイドルグループも作っています。
ちなみに、SNH48はAKB48よりも可愛い子が多くてやばい、と現地を中心にネット上で話題になっています。
そもそも、AKBがトップクラスのかわいい子を集めるというコンセプトではないのですが、中国は人口が桁違いなので、かわいい子を集めることも可能なわけです。日本のプロダクトをそのまま売りに出すAKBと、日本のコンセプトを元に現地の人材を使って現地向けのプロダクトをつくり売りに出すSNH。海外向けのビジネスを2つの方向から着々と作っている秋元康氏は、さすが天才プロデューサーと言われるだけのことはあるなと感心させられます。
このような、「日本のモノをそのまま売る」と「日本のコンセプトで現地向けにアレンジして現地で作り売る」という商売は、今後どの業界でもやらなくてはならないことです。
自社のプロダクトをいかにして外国人の方に買ってもらうかという点で、このAKBグループの売り方は非常に参考になる物だと思うので、ぜひ「自社でやるとしたらどうするか?」ということを考えてみてください。(森山たつを)