AKB総選挙に学ぶ チャイナビジネス術

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「日本のコンセプトで現地向けにアレンジして現地で作り売る」

   また、AKBグループはさらに先手を打っており、このコラムでも2年以上前に紹介したJKT(ジャカルタ)48やSNH(上海)48など現地で、現地の人を使ったアイドルグループも作っています。

   ちなみに、SNH48はAKB48よりも可愛い子が多くてやばい、と現地を中心にネット上で話題になっています。

   そもそも、AKBがトップクラスのかわいい子を集めるというコンセプトではないのですが、中国は人口が桁違いなので、かわいい子を集めることも可能なわけです。日本のプロダクトをそのまま売りに出すAKBと、日本のコンセプトを元に現地の人材を使って現地向けのプロダクトをつくり売りに出すSNH。海外向けのビジネスを2つの方向から着々と作っている秋元康氏は、さすが天才プロデューサーと言われるだけのことはあるなと感心させられます。

   このような、「日本のモノをそのまま売る」と「日本のコンセプトで現地向けにアレンジして現地で作り売る」という商売は、今後どの業界でもやらなくてはならないことです。

   自社のプロダクトをいかにして外国人の方に買ってもらうかという点で、このAKBグループの売り方は非常に参考になる物だと思うので、ぜひ「自社でやるとしたらどうするか?」ということを考えてみてください。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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