今回のテーマは「大学1・2年生」です。
大半の1年生は大学入学直後、ということもあり、のんびりしています。そして、それは2年生も同様。就活はまだ遠い先の話、ということでのんびり。
もちろん、それはそれで問題ありません。
ところが、一部の1・2年生は早い時期から就活を意識し始めます。 私が就活生向けの講演やイベントに参加すると、1~3割は1・2年生であることがよくあります。
「ムダ」意識を捨てて教養科目を受講
大学教員に話を聞くと、大学の立地・難易度などに関係なく、1~3割の学生は1・2年生のうちから就職を意識している、とのこと。
当然ですが、彼らからは、
「1・2年生のうちに何をしたらいいか」
との質問が寄せられます。
そこまで早く就活のことを意識しなくても、と思わないでもないのです。
ただ、それでは回答になっていないので、まとめてみました。
高校生は大学受験で、どの科目が受験に必要か、不要か、冷静に考えます。
そうしないと、大学受験を突破できません。効率よく勉強する、という点では正しい戦略です。
では、大学に入るとどうでしょうか。
就活とは無関係そうな、教養科目をたくさん受講しなければなりません。専門科目でも、理論などの科目があり、面白くないと考える学生も結構います。
ある程度、興味を持てる科目を中心に履修した方が良いのは言うまでもありません。
とは言え、1・2年生の段階では、「ムダ」「興味が持てない」としか思えない科目・分野が就活、あるいは社会人になった後、かなり重要になることがよくあります。
「文学部卒で、特に経済のことなどは勉強していませんでした。しかし、メーカー勤務の今は為替相場などが気になります。為替相場次第で会社の業績も大きく変わりますし。そう言えば、就活中に、為替レートを面接中に聞かれたこともありました。当時は、何でこんな無関係な質問を、と思いましたが、今はどの学部だろうが知っておかないとダメ、ということがよくわかりました」(メーカー採用担当者)
経済に限らず、文学・哲学なども、実学でないにしても、教養としては抑えておきたいところ。