朝、「会社に何を着て行くか」悩んだことが全くない、という人は、ほとんどいないのでは?気温や気候によっても悩むし、おカタイ企業で「ダークスーツ限定」ならまだしも、「ポロシャツはOKだけどTシャツはNG」とか、「太いストライプのジャケットは何となくダメ」など、暗黙のコードがある会社は多い。
実際、朝、着て行く服が決まらずに「遅刻」してしまった人は、6人に1人もいるというのだ。他人ごとではない。
女性は「5人に1人」、男性は「10人に1人」
ニュースサイト「しらべぇ」が、「コーディネートが決まらなくて遅刻してしまった経験のある人」の割合を調べたところ、全体で15%だったそうだ。男女別にみると、男性は9%なのに対し、女性は21%。5人に1人と、多さが際立つ。男性よりも、女性の方が、ファッションの組み合わせが多様なので、当然の結果かもしれない(「服が決まらず『遅刻』した経験者は15% 年収で意識の差が明確に!」2015年5月25日)。
ツイッターからは、「オフィスにふさわしい格好って、何よ~!」と、悩む女性たちのボヤキが伝わってくる。「会社員として相応しいコーディネートが難しい(´・_・`)」とか、「会社に着ていく服がない・・・ジャージかギャル服しかない。買わなきゃ。オフィスファッションとは一体」などのつぶやきが、多く見つかる。多くは、女性とみられるアカウントだ。
中には、「おしゃれ迷走中。会社に着て行く服が・・・だってストッキング合わせなきゃいけないもん!」という声もあった。会社にもよるが、女性の場合「生足はダメ」で、「肌色ストッキング着用がのぞましい」とされているケースは多い。肌色ストッキングに合う、上品な服装が求められているのだ。となると、私服が「カジュアル系」の女性は、「会社用に、私服の趣味とは違う、別のラインナップを揃えなければならない」ことになる。
ツイッターでは、「パーカーとジーパンで許される会社だったから、私服で生きてたんだけど、今度から赤坂でOLやるから、服買わないとやばい・・・」という女性のツイートもあった。最近では「省エネ」で、エアコンの温度を上げている職場も多い。「職場暑いのに、ストッキングはかないといけない、嫌すぎる!」という、怒りの声もあった。女性は、何かと大変そうだ。
「会社の男の中で1番、服装に気を使っている自信がある!」
ちなみに同調査によると、サンプル数こそ明らかにされていないものの、「自分は平均よりも容姿端麗である」と認識している人では24%が、「コーディネートに悩んで遅刻経験あり」との結果が出たという。記事では、コーディネートをあれこれ考える「美意識の高さが、平均以上の容姿を保つ秘訣になっているのかもしれません」と、まとめている。
ファッションに悩んで、遅刻してしまうほど、美意識の高い人も、多いのだろうか。ツイッターを見ると、「美意識」にも、色々あることが分かる。「職場で見かける茶髪の男の子が、腰パンしててパンツ見える時もある・・・」という人もいれば、「会社にマキシ丈のワンピを着ている男子がいる」という声もあった。自由な職場もあるようだ。
一方、美意識が高い(?)当事者からは、「私服用の革靴もきっちり磨いてメンテしてやったわ! 会社の男で1番、服装に気使ってる自信ある!」という、力強いツイートも。職場でのコーディネートを「楽しむ」くらいの心意気が、自信に満ちた行動に繋がるのかもしれない。さて、あなたは、会社に着て行く服で悩んだこと、ありますか?(KH)